ダニエル書10章 天での戦い


「ペルシアの国の君が二十一日間、私に対峙して立っていたが、そこに最高位の君の一人ミカエルが私を助けに来てくれた。」ダニエル書10:13

くぅ~ママのちょっと一言
10~12章はダニエルが見た最後の幻です。捕囚の民の内、第1回目のエルサレム帰還が終わった頃の出来事です。ダニエルとその他多くの者はまだ捕囚先に残されていました。ダニエルは捕囚に至るイスラエルの背信のいきさつに心を痛めて祈っていましたが、その祈りは天に聞きいれられます。しかし、天の戦いのためになかなか来ることが出来なかったと神はダニエルに言われます。天には天の事情というものがあるのです。ヨブ記にも天における神とサタンをのやり取りが書かれていますが、天では私たちのために神が悪なる力と戦っておられることを思いながら、私たちも地上で悪なる力に負けることがないようにしっかりと信仰生活を守りぬきたいと思います。

聖書要約
終わりの時についての幻
ペルシャのキュロス王の治世3年目のことです。ダニエルが3週間美食を絶ち、嘆きの祈りをしている時に幻が与えられました。私はチグリスの大河の岸にいました。眼を上げるとまばゆいほどの人が立っていました。一緒にいた他の者はその幻は見えなかったのですが、激し恐怖に襲われて、逃げ出してしまいました。そこにただ一人残ったわたしはその壮大な幻に力が抜け、意識を失ってしまいました。すると一つの手が私を起こしてくれました。そして「誰よりも愛されているダニエルよ、聞きなさい。私はお前に話しに来たのだ」と。ダニエルは震えながら立ち上がりました。「ダニエルよ、あなたが神の御心を求めて祈り始めた時から、あなたの祈りは天において聞かれていたのです。ところが21日間、ペルシャを支配する巨大な悪の力が私の行く手を阻みました。大天使のミカエルが助けに来てくれたので、私は将来起こることをおまえに知らせるために、ここに来ることが出来たのです」その言葉を聞いて私は言葉を失いました。しかしその人が唇に触れてくださったので、私は話すことが出来るようになりました。「どうして主の僕である私が主のようなお方と話すことができるでしょうか。息をするのがやっとです」と。その時もう一度その方が私に触れてくださったので、元気を取り戻しました。「神はあなたを誰よりも愛しておられる。安心しなさい」この言葉に私はすっかり元気を取り戻しました。その方はさらに言いました「あなたの所に来たのは未来の書に書かれていることを知らせるためです。しかしすぐに再びペルシャの君主と戦うために戻る。その後ギリシャの君主を戦う。イスラエルを守るミカエルしか私を助けてくれる者はいない」と。