マタイによる福音書4章 力ある神の言葉


「人はパンだけで生きるのではなく、神の口から出る一つ一つのことばで生きる」マタイ4:4

くぅ~ママのちょっと一言
聖霊を受けられ、神から祝福されたイエスは、今度は悪魔の3つの誘惑に遭われます。これに対してイエスはみことばを引用してサタンに打ち勝たれます。イエスが使われたみことばは、旧約聖書の言葉です。新約聖書はイエスのことが書かれているのですから、まだこのときは存在しません。
神さまの特性は愛や平和、一致ですが、それに反するものがサタンです。憎しみ、戦争、分裂など、まさにこの世の姿です。サタンとは人々を神からこの世に引き離そうとする「力」と言えます。悪なる力はこの世に生きている私たちに働きかけます。それは自己中心的な生き方であったり、神さまなど本当に存在するのかなあと疑いであったり、少しくらいならと人の悪口を言ったり…。このような誘惑に打ち勝つ方法が聖書の言葉を身につけることです。言葉には力がありますから。

聖書要約
誘惑を受ける
それからイエスは聖霊に導かれて荒野に行きました。そこには悪魔の試みが待ち構えていました。イエスが40日間の断食の後、悪魔が空腹のイエスに近づき言いました。「あなたが神の子なら、この石がパンになるように命じたらどうだ」と。イエスは「人はパンだけで生きるのものではない。神の口から出る一つ一つの言葉で生きる」と聖書の言葉で言い返しました。つぎに悪魔は神殿の一番高い所に連れて行って言いました。「さあ、ここから飛び降りてみなさい。『神がみ使いに命じてあなたの足が石に打ちつけられないように手で支える』と聖書に書いてあるんだから」と。イエスは「あなたの神である主を試してはならない」と聖書の言葉を用いて言い返しました。さらに悪魔はイエスを高い山に連れて行って、世界の繁栄ぶりを見せて「さあ、わたしにひざまずいて拝みなさい。そうすればこれを全部あなたに上げよう」と誘惑してきました。イエスは「引き下がれ、サタン。『あなたの神である主を拝み、ただ主に仕えよ』と聖書に書いてある」と一撃しました。サタンはイエスから離れました。すると、天使たちが来てイエスに仕えました。
ガリラヤで伝道を始める
イエスはヨハネが捕えられたと聞いてナザレからガリラヤ湖畔のカファルナウムにきて住まれました。それはイザヤの預言通りのことでした。その時からイエスは「悔い改めよ、天の国は近づいた」と、教えを宣べ伝え始められました。
四人の漁師を弟子にする
ある日イエスがガリラヤ湖の岸辺を歩いておられた時のことです。漁師の二人の兄弟、ペテロと呼ばれるシモンとアンデレが網を打っているのをご覧になって、「私についてきなさい。人間をとる漁師にしよう」と言われました。二人は網を捨ててイエスに従いました。しばらく行ったところで、ヤコブとヨハネが父ゼベダイと舟の中で網の修理をしているのを見かけて、イエスが「ついてきなさい」と声をかけると、すぐにイエスに従いました。
おびただしい病人をいやす
イエスはガリラヤ中を巡って、諸会堂で教え、福音を宣べ伝え、病気を癒されました。その評判はシリア中に広まり、あらゆる病気の人が連れて来られました。イエスはそれらの病を癒されました。ユダの色々な所から大勢の人が集まりイエスに従いました。