マタイによる福音書8章 問題の真っただ中に示される主の愛


「どうして怖がるのか、信仰の薄い者たち。」マタイ8:26

くぅ~ママのちょっと一言
山の上で群集に向って、今までの教えとは違う、最高の生き方を示されて、山から下りてこられると、そこには問題が山積した現実が待っていました。皮膚病の人、中風のもの、ペテロのしゅとめの病、また悪霊に取り付かれたもの。それは人間世界の痛み、人生の痛みそのものです。また悪霊に取り付かれた二人の人が癒されたことよりも、損失をこうむった豚の群れの方に注意が向いてしまうような、愛のない社会です。そのような問題の中に暮らす私たちに寄り添って下さり、病をいやし、嵐を静めて下さるために、主イエスはこの世にお生まれになりました。

聖書要約
グッド重い皮膚病を患っている人をいやす
イエスが山を降りられると、大勢の群衆がついてきました。すると一人の重い皮膚病を患っている人がイエスに近寄って「主よ、み心ならば。わたしを清くすることがおできになります。」と、言いました。イエスはその人に触れて「清くなれ」と言われると、皮膚病は治ったのです。イエスは律法に書かれているように、祭司に体を見せて供え物をするようにその人に言われました。
グッド百人隊長の僕をいやす
イエスがカファルナウムの町に来られると、ローマ軍の隊長がやってきて「私の部下の体のマヒを治してやってください」と言いました。イエスが「わたしが行って治してあげよう」と言うと、隊長は「来て頂かなくても、この場で『治れ』と、言って頂くだけで部下は治ります。私も部下に権威をもって命じます。先生の権威で言って下されば必ず治ります。」と、言いました。イエスは驚き、群衆に向かって「これほどの信仰は見たことがない。このように外国人が大勢やってきて天国の食卓につくでしょう。天国はイスラエルの民のために用意されたのに、あなたたちは暗闇に放りだされるでしょう。」と言われました。
グッドおおくの病人をいやす
イエスはペテロの家に行き、ペテロの姑の病気をいやされました。姑は起きてイエスをもてなしました。夕方になると悪霊につかれた多くの人たちがイエスの所に連れて来られました。イエスが一言お命じになると悪霊は逃げ出し、病気が治りました。預言者イザヤが言った言葉の通りになったのです。
グッド弟子の覚悟
ユダヤ教の教師がやってきて「あなたがどこに行かれてもわたしはついていきます」と、言いました。それに対して、イエスは「キツネや空の鳥にも帰る所があるのに、人の子は枕するところもない」と言われました。また弟子が「まず父の葬りに行かせてください」と言ったのですが、イエスは「わたしに従いなさい。死んでいる者たちに死者を葬らせなさい」とおっしゃいました。
グッド嵐を静める
イエスと弟子を載せた舟が嵐に遭い大波にのまれそうになりました。イエスはぐっすり眠っておられました。弟子が「主よ、助けてください。おぼれそうです」と言うと、イエスは「神を信じているなら、そんなに恐がらなくてもよい」と言われ、風と湖をお叱りになりました。するとすっかり凪になったのです。
グッド悪霊に取りつかれたガダラの人をいやす
向こう岸のガダラで、悪霊につかれて墓場で暮らしている二人の人がやってきました。突然、彼らは叫びました「神の子よ、まだその時が来ていないのに、苦しめないでくれ」と。そして「我々を追い出すのだったら、あの豚の群れにいれてくれ」と言いました。イエスが悪霊に命じると、悪霊は豚の中に入りました。豚の群れは崖を駆け下りおぼれ死んでしまいました。それを聞いた町の人々はこれ以上迷惑をかけないでほしいので出ていってくれとイエスに頼みました。