マルコによる福音書10章 神の国を受け入れる
「子どものように神の国を受け入れる者でなければ、決してそこに入ることはできません。」マルコ10:15
くぅ~ママのちょっと一言
離婚の場合、多くは女性が不利な立場に立ちます。モーセの律法では縁状を出すことによって女性を法的な契約から解放し、再婚の権利も認めました。律法は罰を与える基準ではありません。
イエスは神の国を受け入れる子どもたちを祝福されました。ところが子どもでも入れる神の国に金持ちの男は入れないのです。一方、盲人の男は「この方ならできる」と信じてイエスに近づき、願いどおりになりました。「神には出来る」という素直な信仰でイエスに近づかなければ、神の国に入ることはできないのです。
聖書要約
離縁について教える
パリサイ派の人々がイエスを試そうとして離婚について質問しました。イエスはモーセが離縁を認めたのは民の不信仰とかたくな心のために離婚の規定を作ったまでで、創造の初めから結婚は神の結び合わせによるものであるから、人がこれを引き離してはいけないと答えました。
子どもを祝福する
人々が子どもを祝福して頂こうとイエスの所に連れてきました。弟子たちはそれを制しますが、イエスは「子どもたちをわたしの所に来させなさい。神の国はこのような者たちのものである。子どものように神の国を受け入れなければ決して入ることはできない」と言われ、子どもたちを祝福されました。
金持ちの男
ある人がやってきて「永遠の命を受け継ぐために何をしたらいいか」とイエスに尋ねました。イエスは十戒をもってお応えになります。彼は「そんなことは子どもの時から守っています」と答えます。「あなたには欠けていることがある。あなたの持っているものを売り払って貧しい人に施しなさい」とのイエスの言葉を聞いて、彼は悲しみながら帰っていきました。沢山の財産を持っていたのです。イエスは弟子たちに「金持ちが神の国に入ることはなんと難しことでしょう。しかし神はどんなことでもおできになる」と言われました。ペテロが「何もかも捨ててあなたに従ってきました」と言うと、イエスは仰いました。「神のすばらしい知らせのために、父母兄弟、財産を捨てた者は、この地上では辛い思いをしますが、次の世では永遠の命を受けることになります。また必ずそれらのものは戻ってくるし、百倍の報いを受けます。その時には今は一番偉そうに見える者が一番軽んじられ、今は小さいと軽んじられる者が一番大きい者となるのです。」と。
3度目の死と復活の予告
エルサレムへの旅の途上でイエスは弟子達に「わたしは捕えられ、死刑を宣告されて、異邦人に引き渡される。彼らは唾をかけ、鞭うち、殺す。そして3日目に人の子は復活する」予告されました。
ヤコブとヨハネの願い
ヤコブとヨハネが「あなたが栄光をお受けになる時、自分たちを王座の右左に座らせてください」と頼みましたが、イエスは「この世では王や高官が権力をほしいままにしています。しかしあなた方の間では偉くなりたければ、皆に仕えるものになりなさい。救い主のわたしも仕えられるためではなく、仕えるため、多くの人の罪の身代わりとして命を捧げるために来たのですから」と言われました。
盲人を癒す
エリコまで来た時、盲人がイエスに叫びました。「ダビデの子、イエスよ、わたしを憐れんで下さい」と。みんなは制止したのですが、イエスに呼ばれて、上着を脱ぎ捨てて、躍り上がってイエスのところに来ます。彼は癒され、見えるようになってイエスに従いました。