マルコによる福音書12章 レプトン2枚
「皆はあり余る中から投げ入れたのに、この人は乏しい中から、持っているすべてを、生きる手立てのすべてを投げ入れたのですから。」マルコ12:44
くぅ~ママのちょっと一言
10節の「家を建てるために捨てた石」はイエスを指します。イスラエルの指導者が見捨てても、神はイエスをイスラエルの再興の礎石とされるのです。
またイエスはレプトン2枚をささげたやもめを褒められました。レプトンは当時の最小単位のお金です。イエス様は献金の額ではなく、どれだけ心を込めたかを見ておられます。やもめはそれが全生活費でした。
神は心の中をすべてご存知です。神に対して真実に生きていきたいです。
聖書要約
ぶどう園と農夫のたとえ
イエスはたとえで話されました。ある人がぶどう園を作り農夫に貸して旅にでました。収穫時期になったので、代理人を送り、分け前を受け取ろうとしましたが、袋叩きにしてしまいました。次々と代理人を送ったのですが、みんな袋叩きにあったり、殺されたりしました。最後に息子を送りましたが、「跡取りなら殺してしまえ」と殺してしまいます。農夫はすぐに行って、皆殺しにするでしょう。「建築家の捨てた石が、最も重要は土台石となった」と聖書に書いてある通りです。彼らは自分たちのことを言われていると気づいて、イエスを捕えようと思いましたが、群集を恐れてその場を立ち去りました。
皇帝の税金
ファリサイ派とヘロデ派の人たちがイエスの言葉尻を捉えようと「あなたは真実な方なので、教えて頂きたいのですが、ローマに税金を納めるのは律法に適っていることなのでしょうか」と聞きました。イエスは「銀貨は書かれている肖像である持ち主しに、神のものは神に返さなければならない」と言われました。
復活について問答
復活を否定するサドカイ派の人がイエスに質問します。「モーセは長男が跡継ぎをもうけないで死んでしまったら、弟が兄嫁と結婚するように言われたが、兄嫁を弟たち6人が次々と妻としたが、皆子どもを産むことなく死んでしまった。復活の時、この嫁は誰の妻なのか」と。イエス「復活の時はめとることも嫁ぐこともなく、皆天使のようになる。神は死んだ者の神ではなく、生きている者の神だ」と言われました。
最も重要な掟
それを聞いて感心した律法学者が「最も重要な掟は何か」と尋ねました。彼はイエスの答えから「第一は主と私の関係。第二の掟は人間同士の関係、その主を愛し、隣人をするということはどんな犠牲のささげものより優れているのだ」と理解したことを適切に言い表しました。イエスはその人に「神の国は遠くない」と言われました。
ダビデの子についての問答
メシアはダビデの子といわれるが、ダビデがメシアを主と呼んでいることに注目をさせ、メシアはダビデより大きいものである事を示そうとされました。
律法学者を非難する
律法学者は見せ掛けの服装をし、広場で挨拶されることや上席を好み、見せ掛けの祈りをすることをイエスは厳しく非難されました。
やもめの献金
イエスは多額の献金したお金持ちとレプトン2枚(100円ほど)の献金をしたやもめでは、やもめの方がたくさん献金したとおっしゃいます。レプトン2枚はやもめにとって生活費の全部だったのです。