マルコによる福音書13章 目を覚ましていなさい
「ただし、その日、その時がいつなのかは、だれも知りません。…父だけが知っておられます。」マルコ13:32
くぅ~ママのちょっと一言
この章は「小黙示録」といわれており、終末(この世の終わり)について書かれています。
神殿はヘロデ大王によって着工され40年以上もかけて作られた豪壮な建物です。その建物の崩壊が予告されています。それは建物の崩壊という意味と、神殿で礼拝を奉げていた旧約の時代は終わり、新しい時代の幕開けを意味します。「ここに宮より大きいものがいるのです」(マタイ12:6)とイエスは言われます。その終末の前兆が記されています。その苦しみの後、天体の異変があり、人の子が雲にのってやって来られるのです。その時、神を信じる者は呼び集められます。その時がいつ来るか分からないから、目を覚ましていなさいと繰り返し語られています。
目を覚ましているとはイエスの愛の内にいるということです。愛の内にいるとは、イエス様の十字架の贖いに感謝し、イエスに倣って生きることです。主イエスさまは私達に生きる模範を示されました。それは「仕えるしもべとして謙虚に生きる」ということにほかなりません。
聖書要約
神殿の崩壊
神殿から出ていく時、弟子が「なんと素晴らしい建物でしょう」と神殿を見上げます。イエスは「たった一つの石さえほかの石の上に残らないほど、跡形もなくなる」と、神殿が完全に破壊されると言われました。
終末の前兆
イエスがオリーブ山から神殿を眺めておられる時、主だった弟子が「いつ世の終わりがくるのか。前兆が何かあるのか」と尋ねました。イエスは偽メシアが現れるからだまされてはいけない。あちこちで戦争が始まる。至る所で地震やききんが起る。これらはほんの始まりに過ぎない。あなた方は気をつけなさい。捕えられ法廷に立たされても、何を話そうか心配しなくてもいい。聖霊が語ってくださる。それは神のすばらしい知らせを語るチャンスとなる。わたしの弟子と言うだけで人に憎まれても終わりまで、信仰を捨てずに耐え忍ぶ者は救わる」と言われました。
大きな苦難の予告
「キリストに反するものが聖所に立っているのをみたら、ユダヤにいる人は山に逃げよ。屋上にいるものは下に降りてはならない。家のものを取り出すな。上着を取りに家に帰ってはいけない。妊婦や子育て中のものは逃げるのに大変なので、冬に起こらないように祈りなさい。神は選ばれた者たちのために期間を縮めて下さる。その時、偽預言者、偽メシアが現れるので注意しなさい」とイエスは語られました。
人の子が来る
苦難ののちキリストが再び来られるときには天体の変化があります。太陽は暗くなり、月は光を放たず、星は天から落ち、天体が揺れる。その時人の子が雲に乗って現れる。人の子は天使を使わして、キリストを信じるものが呼び集められる
いちじくのたとえ
いちじくの葉が多い茂ってきたら夏が近づいてきたことが分かるように終末の前兆を見ていなさい。そして天地が滅びても神の言葉は決して滅びません。
目を覚ましていなさい
終わりの日がいつ来るのかは父なる神様と子なるイエスだけがご存知のことです。突然その時がやってきてもいいように、いつも目を覚ましていなさい。