ヨハネによる福音書19章 成し遂げられた


「こうして聖書の言葉が実現した」ヨハネ19:30

くぅ~ママのちょっと一言
ピラトがイエスを捕え、鞭うった意図は、新しい何か証拠が見出されるのではないかという期待と、これほど残酷なことをすれば祭司長たちは満足してイエスを釈放するのではないかということだったようです。しかし祭司長たちは「十字架につけろ」と叫びます。イエスを釈放することは皇帝への反逆だと指摘されて、ピラトは時の暴君テペリオと恐れたとのこと。祭司長達はこの時「わたしたちには皇帝以外王はありません」と、決定的な罪を犯します。イエスの十字架については全ての福音書に書かれていますが、ヨハネ特有の記事としては罪状書きが三か国語で書かれたこと。罪状書きに祭司長達が抗議したこと。そして十字架上の3つの言葉母を弟子に託す言葉と、「渇く」と、「なしとげられた」です。
私達は毎日曜日に信仰告白を唱和しますが、その中に「ポンテオ ピラトの下に苦しみを受け…」という言葉があります。ピラトはイエスを十字架につけるのを恐れていたし、それを何とか阻止しようとしました。しかし、「皇帝の友ではない」と、ピラトにとって一番弱い部分を指摘された時、民衆の意のままに従ってしまいます。一番弱い部分を攻撃するのはサタンの手法だそうです。そのような攻撃にあってもひるまず信念をもって生きる方法は右か左かと迷った時に、みこころ(神さまのご計画)を祈り求めることです。みこころを見分ける目安は「愛」「平安」「許し」「共生」「喜び」があるかどうか、なのではないかと思います。

聖書要約
グッド死刑の判決を受ける
しかたなくピラトはイエスを捕らえ、先に鉛のついた鞭で打たせました。兵士たちは茨で編んだ冠をイエスにかぶせ、王の着る紫色のガウンを着せ、さんざん嘲笑しました。その後、ピラトはイエスを彼らの前に連れだし、「わたしはこの男に罪を見いださない」と言いましたが、彼らは「十字架につけろ」と叫びます。彼らは「イエスが神の子と自称した」ということで十字架刑を主張します。ピラトは「神の子」ということを聞いて益々恐れを感じて、イエスに「お前はどこから来たのか」と聞きますが、イエスは答えられませんでした。ピラトは「もしこの男を釈放するなら、あなたは皇帝の友ではない。王と自称するものは皆皇帝に背いています」という彼らの言葉を聴いて、イエスを十字架につけるために引き渡しました。
グッド十字架につけられる
彼らはイエスを引き取りました。イエスはゴルゴダという刑場で他のふたの罪人と一緒に十字架につけられました。罪状書きには「ユダヤ人の王、ナザレのイエス」と、へブル語、ラテン語、ギリシャ語で書かれました。祭司長たちは「ユダヤ人の王と自称した」と書いてほしいと願い出ましたが、ピラトは聞き入れませんでした。イエスを十字架に付けると、兵士たちはイエスの服が誰のものになるかくじで決めました。旧約聖書の預言通りです。十字架の側に何人かの女性がいましたが、その中の母マリアを側にいたわたし(ヨハネ)に世話を託しました。イエスは「渇く」と言われたので、酸っぱいぶどう酒をヒソプの枝に付けて差し出すと、それをお受けになり、「成し遂げられた」と言って行きを引き取られました。
グッドイエスの死、わき腹を槍でつく
安息日が迫っていたので、彼らは処刑者3名を十字架上から降ろすように願い出ます。イエスはすでに息を引き取っていたので足を折られませんでしたが、兵士が脇腹を刺すと血と水が流れました。これらのことは旧約聖書の預言通りの事でした。
グッド墓に葬られる
弟子である事を隠していたアリマタヤ出身の議員ヨセフと、以前イエスを尋ねたニコデモによってイエスは新しい墓に埋葬されたのです。