ローマの信徒への手紙12章 献身による自己変革
「大勢いる私たちも、キリストにあって一つのからだであり、一人ひとりは互いに器官なのです。」ローマ12:5
くぅ~ママのちょっと一言
「そういうわけで」から12章は始まりますが、これは「イエスキリストを信じることによって義とされる(救いを頂く)ということで」であり、これまでに述べてきた全ての事を指します。12章の前半はクリスチャンとしての生き方について主への献身と自己変革が示され、後半はそのように生きていくことによって与えられる結果が書かれています。信仰が行いに先行します。信仰によってそれにふさわしい行いの実を実らせるのです。クリスチャンは世の中にあってピースメーカー、平和を作り出す使命を頂いています。信仰によって人々を平和に導く多くの実を結びたいと思います。そして最後に書かれている敵をも愛するということが出来るよう日々祈り、主から愛の力を頂きたいと願います。
聖書要約
キリストにおける新しい生活
そのような救いを頂いているのだから、兄弟たち、キリスト者として、新しい生活を始めるように勧めます。まず、キリスト者として真実を尽くして神に献身しましょう、そして、世間の価値観や習慣に影響を受けるのではなく、神中心の生き方に変えましょう。むしろ、心を新たに変えて頂き、神が喜ばれることが何かをわきまえるようになりなさい。自分を過大に評価してはいけません。神が与えてくださった信仰の度合いに応じて慎み深くありなさい。キリスト者は一人で生きるのではなく、キリストを頭とした教会の一部に自分も組み入れられた生活を意味します。互いに謙遜に仕え合いながら、それぞれの役割を果たしていくのです。例えば預言する能力を授かっている者はできるだけ多くの機会に預言しなさい。仕える能力を授かった者は快く仕えなさい。教える能力を授かった者は立派に教えなさい。説教をする能力を授かった者は力強く人の助けになるように説教しなさい。お金を沢山与えられているなら、人助けのために惜しみなく使いなさい。指導する者、慰めることが出来る者、それぞれの役割を果たしなさい。
キリスト者的生活の規範
見せかけの愛ではいけません。真実に人を愛しなさい。悪いことを憎み、良いことを愛しなさい。兄弟愛をもって互いに仕え、愛し尊敬しなさい。絶えず熱心に主に仕えなさい。神が与えてくださるご計画を信じて希望を持って、困難に屈せず祈り続けなさい。困っている人を助け、お客を招いてもてなすこと。危害を加えられても呪わず、その人のために祝福を祈ること。喜ぶ人と共に喜び、泣いているひとと共に泣きなさい。皆と仲よくして、決して高ぶらないでいなさい。すべての人と平和に暮らしなさい。
そして「悪いことをされても仕返ししてはいけません」「復讐はわたしのすること、私が報復する」と申命記32:35に書いてあります。そして「あなたの敵が飢えていたら食べさせ、喉が渇いていたら飲ませてあげなさい。そうすればきっと相手は自分のしたことを恥ずかしいと思うようになります。悪に対して、善を行うことによって悪に勝つことができるのです」