ローマの信徒への手紙15章 隣人を喜ばせる人に
「私たちは一人ひとり、霊的な成長のため、益となることを図って隣人を喜ばせるべきです。」ローマ15:2
くぅ~ママのちょっと一言
14章から引き続き、強い人は弱い人を思いやるようにと教えています。自分が弱い立場にいる時にそうされたらどんなに幸せでしょう。また強く生きることができるときには、弱さの中にいる人をいたわれるような人間でありたいです。妊娠中の母親はお腹の中のかよわい赤ちゃんを一生懸命受け入れます。自分に必要な栄養も自分に取り込まず、赤ちゃんの成長のために使うほどです。日常の人間関係もそうできたらいいのですが…イエス様が私にどうしてくださったのか、またイエス様ならどうされるかを思いながら、この難しい課題に取り組んでいきたいと思います。
最後の部分は徒言行録を思い出していただければよく分かると思います。パウロはローマからスペインに行きたかったのですが、その前に、マケドニアとアカイア州のクリスチャンからエルサレムのクリスチャンのために集められた献金を携えて、エルサレムに行かなければなりませんでした。献金はエルサレム教会の人たちによって福音が伝えられてことに対する感謝のあらわれでした。しかしパウロがエルサレムに上るということは、身の危険が及ぶことも予測されていましたので、私のために祈ってほしいと、書き送ったのです。
聖書要約
自分だけでなく隣人を喜ばせる
強い人(恵のなかで開放されて生きている人)は弱い人(これをするのは悪いことではないのだろうかと疑問を抱いているような人たち)を思いやり、心の負担を少なくするように心がけましょう。そして他の人を喜ばせ、人の益となるような生活をしましょう。これこそが、イエスキリストが示された生き方です。旧約聖書詩篇に書いてあるとおりです(3節)。それは私たちに忍耐を教え、励まし希望を持ち続けるためのものです。そのイエスキリストに倣って生きる時、私たちは心を合わせて主をほめたたえ、讃美することができるのです。
福音はユダヤ人と異邦人のためにある
そういうわけだから、キリストがあなたを受け入れてくださったようにあなた方もお互いに受け入れ合いなさい。これが神に喜ばれる生き方です。キリストが来られたのは①先祖への約束を果たす為②ユダヤ人の救いのため③異邦人の救いのためなのです。旧約聖書の詩篇にも異邦人が救われ主の民となることを喜ぶようにと書かれていますし、イザヤ書にはエッサイの家系の世継ぎが異邦人を治める王となることが書かれています。あなた方、異邦人が喜びと平和で満たされ、聖霊の力で希望に満ち溢れさせてくださるようにと祈ります。
宣教者パウロの使命
兄弟たち、あなたたちが知恵と善意に満ち、分別のある人たちだから、言うまでもなかったかもしれませんが、でも私はあえて大胆にあなた達のために書きました。自分が異邦人のために主から任命を受けた特使であり、福音をあまねく伝えようと熱心に務めて来ました。
ローマ訪問の計画
あなた方のところに何度も行こうとしましたが、妨げられてきました。しかしついに行けそうです。イスパニアに行くことを計画しているのですが、その途中に立ち寄ろうと考えています。しかしその前にエルサレムに献金を携えて行かなければなりません。マケドニア州とアカイア週の人々からエルサレム教会の人たちによって福音が伝えられてことに対する感謝の献金です。エルサレムの不信の者たちから守られて、この務めが果たせるように祈ってほしいのです。平和を与えてくださる神があなた方と共にいてくださいますように。