レビ記10章 「聖と俗、清いものと汚れたもの」

「こうしてあなたがたは、なるものと俗なるもの、また汚れたものときよいものとを分け、」レビ記10:10

くぅ~ママのちょっと一言
このような記事がここに書かれている理由の一つは、「私に近づく者によって私の聖さを現し、すべての人々の前で栄光を現す」と書かれているように、神が聖なることを私たちは厳粛に受け止めなければならないということだと思いますが、注解書を見てみますと、三男四男のエルアザルとイタマエルが正当な祭司の家系であることが原因の出来事を示すということが背景にあったようです。また祭司の役割を神から直接、アロンに言い渡された記述も特記すべきことだと思います。また最後のアロンとモーセのやり取りは、祭儀執行は色々と難しい判断を求められる場面もある事を伺わせているようです。
二人の死体をアロンの従弟が宿営の外に出したと書きましたが、注解書や他の聖書にはそのように記載されている方が多いのでそのようにしました。(新共同訳聖書ではアロンの子どもの従弟になっています)どちらにしても、祭司であるアロンの家系の者は規則として死体を触ることが出来なかったのです。
 この10章の発端である聖なるものを汚したことは、私たちの信仰生活の中でも気をつけたいことだと思います。それは聖なる働きに反するような事はしてはいけないということです。聖霊の流れを止めてはいけないのです。聖なる働きに喜んで参与するものでありたいと思います。

聖書要約
祭司ナダブとアビブの違反
アロンの長男ナダブと次男アビブは神聖でない火を取って香をたいたので、たちまち主のみ前から火が噴出して、焼き尽くされてしまいました。モーセはアロンに神が「私に近づく者によって私の聖さを現し、すべての人々の前で栄光を現す」とおっしゃったのはこういうことなのだと言いました。そしてモーセはアロンのいとこを呼び、祭服を着たままの二人を宿営の外に運び出しました。そして三男エルアザルと四男イタマエルに髪を乱したり、服を裂いたりして悲しんではいけないと言いました。そんなことをしたら、あなたたちまで主の裁きを受けるばかりか、民にまで及ぶと。そして神が直接アロンに次のようにおっしゃったのです。あなたやあなたの子が祭司として成すべき事は、強い酒を飲んで幕屋に入ってはいけないこと。祭司の役目は人々に正しい判断を下すこと。神聖なものと俗なるものと、きよいものと汚れたものを区別すること。そしてモーセに与えたすべての掟を人々に教えることであると。
モーセはアロンと生き残った三男と四男にもう一度献げ物の規定を話しました。その時、モーセは贖罪の献げ物を聖所で食べなかったことに気付いて、アロンをとがめました。するとアロンは二人がこのように死んだ日にいけにえの肉を食べても主はお喜びにならないだろうとモーセに言いました。それでモーセは納得したのです。